Chapter5 「信じる者はすくわれる。足元を」
最近休みの日は宗教の勧誘と戦うというボランティアを行っている。
宗教を信じないと断言する私にしつこく言い寄ってくるのは何故か。
私を黒ミサの祭壇に生贄として捧げるつもりなのか。
いくら草食系男子の私とはいえ、私などを生贄に捧げたらそれこそ神への冒涜なのではないか。
試しに玄関に沖縄で買ってきたシーサーを魔除けとして置いてみたけど効果はなかった。
それどころか「沖縄の人なんですか?」という話題を提供する始末である。
ダメだ、こいつら何の役にも立たない。最近寒いから弱っているのだろうか?
もしくは宗教団体の下っ端は魔の者ではないというのか。
今日ももうそろそろ来る頃だろうか。
その前に家を出よう。